霧島酒造株式会社
ボトリング本部 ボトリング部 ライン1課 課長
国から「第一種エネルギー管理指定工場」に認定されたことをきっかけに、当社ではエネルギーの無駄をなくす取り組みをしてきました。
しかし、工場では生産量が増えるとどうしても電力の消費も増えていきます。生産量を落とさずに省エネを実現する方法はないかと、ずっと模索していました。
本部で使用している電気の内訳を調べてみると、1/3が機械設備、1/3がコンプレッサー、1/3がエアコンという状態になっていました。機械設備やコンプレッサーの電力を減らすと生産量に直接影響してしまうため、エアコンの消費電力を抑えようと考えました。こまめにスイッチをON・OFFしたり、室外機に付いているアルミフィンを清掃したりしていましたが、どうしても人の手で行えることには限界があります。アナログな手法ではなく、デジタルに管理・把握したいという悩みを抱えていたころ、「エレワイズ」の存在を知りました。
当初、霧島酒造様が運営しているレストランへの導入をご提案していました。
しかし、なるべく早急に空調の電気料金を削減したいとのことでしたので、本社工場の室外機を全て調査することに。本社工場は3工場に分かれており、ボトリング工場エリアだけで実に110台ものエアコンが稼働していました。
また、本社工場にはデマンド監視装置が付いていなかったため、デマンドを下げるための適切なタイミングで空調をコントロールすることも難しく、デマンドは上がる一方という状況でした。
霧島酒造様の困りごとを解決するべく、ボトリング工場に導入させていただく場合のシミュレーションをご提案し、2021年に導入。その効果にご満足いただけたため、残るパック工場とスリムパック工場にもエレワイズを導入いただきました。現在はエリア内の工場全ての空調設備をエレワイズで管理しています。
導入当初は10〜15%、現在では30%もの電気代削減につながりました。これまでは、外気温が上昇するにともない、エアコンの消費電力も上がっていましたが、現在は室内の気温も快適に保ったまま、電気代の削減は3割を維持できています。空調の風量を下げることなく、電力だけを下げているので、従業員にとっても働きやすい環境を維持しており、生産性も向上しました。
また、エレワイズを導入したことでタブレットやスマートフォンからインターネットを経由してどこからでも、室外機の稼働状況を把握したりすることができるようになり、人がいない設備の空調を遠隔で操作することができるようにもなりました。
「室外機を制御すると部屋の中の環境が変わってしまうのではないか」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「エレワイズ」は室外機に搭載された省エネ機能を活用することで、室外機を止めることなく消費電力を抑えることが出来ます。室外機を止めないため、室温の温度も急激に変化することなくお使いいただけます。導入前と導入後で実際の現場の環境にほとんど変化はありません。工場内の環境を維持しながら省エネを実現しますので、安心して導入いただけます。
さらに、当社は「ブナの木換算」を用いたシミュレーションシートでご提案しております。霧島酒造様の場合ですと「削減効果によって減らせる工場のCO2排出量は、ブナの木432本分の吸収量に相当する」という形で、具体的な環境貢献を可視化することができました。「上司への説得資料としてや、社内の稟議書類としても大変効果的だった」とのお声もいただくことができました。
「会社全体でCO2削減に取り組みたいと思っているが、具体策がわからない」「電力の無駄を無くしたい」とお考えの企業様には、ぜひ「エレワイズ」をお試しいただきたいと思います。企業の省エネと環境保全、この二つの課題を同時に解決する手助けをさせていただきます。