熊本トヨタ自動車株式会社 レクサス熊本東店
ゼネラルマネージャー
当店は、熊本県内のトヨタグループの中でも敷地面積や店舗面積が比較的広く、規模でいえば「中規模よりやや上」程度です。しかし、電気代だけを見ると大規模店舗に匹敵するほどの金額になってしまっています。そもそもエアコンの台数が他店の同規模店舗に比べて多いことも原因の1つではありますが、当店は天井も高く、またガラス張りで室内の温度の影響を受けやすいため、空調を適切に保つためには非常にエネルギーを多く要しています。また従業員数で見ても、本社には総勢70〜80名ほどが働いていますが、当店は20名弱。この矛盾は、私がマネージャーだったころからずっと気になっていました。
そんなとき、SDGsへの取り組みとして「トヨタグループ全体で年間3%の電気使用量削減」という目標が発表され、当店としてもどうにか貢献できないか、現状をうまく改善できないかとさらなる課題を感じていました。
まずトヨタグループに対してヒアリングを行うと、本社や各店舗にはデマンド監視装置が付いていることがわかりました。店舗スタッフの方は、デマンドの警報が鳴るたびに切りに行く、という行動をその都度していらっしゃったようです。こうした事実をトヨタグループの本部に伝え、当社の「エレワイズ」なら警報と連動させることで自動制御ができるという旨を提案させていただきました。その結果、人吉店でまず導入していただき、その効果を認めていただいたため、こちらの店舗にも導入していただくことになりました。
熊本東店様は室外機が10台ほどでしたので、「エレワイズ」の設置作業自体は約半日でスピーディーに終わりました。
導入後すぐに実感したのは「静かで働きやすい」ということでした。これまではデマンド監視装置が作動するたびに誰かが仕事の手を止めてスイッチを切りに行っていましたが、今ではその必要が全くなくなりました。煩わしかったアラーム音がしないだけでも気持ちに余裕が生まれますし、スタッフも落ち着いて業務に当たれることでレクサスショールームという場所の空間の品質も保たれているように感じます。
当店に導入したのが2022年ということもあり、昨年比ができていないのですが、これだけ電気代高騰が叫ばれているなかでも当店はほとんど上がっていません。他店舗との比較でも同規模店と同等くらいの水準まで落とし込むことができました。トヨタグループの掲げる環境目標にも、貢献できているのではないかと思います。ゆくゆくは「エレワイズ」を全店舗に導入していただきたいほど、ありがたいシステムです。
レクサス熊本東店様の場合は、すでにデマンド監視装置が付いている状態でしたので、「エレワイズ」を設置するだけでスムーズに自動化できました。「エレワイズ」は作業のために店舗を閉めていただいたり、営業を止めていただいたりする必要はありませんので、そういった手軽さも導入の決め手の1つになったのではないかと思います。
また「エレワイズ」はピーク電力の制御をするだけでなく、そこで働く従業員様が、仕事へ集中できる環境をつくることができます。こまめな節電を呼びかけたり、クールビズを推奨したりしても、昨今の気候事情ではなかなか難しいでしょう。一般のお客様が出入りする店舗にはもちろん、工場や作業所などにもおすすめです。
「グループ全体でSDGsに取り組まなくてはならない」「働く環境を改善したい」という悩みをお持ちの管理職の方に、一度ご検討いただければ幸いです。
担当黒木 龍也